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睦月堂工房

Strawberry,Orange-kiss,Remon-yellow
楽聖少女 ★★★☆
杉井 光
アスキー・メディアワークス
¥ 641
(2012-05-10)

 普通の高校生だった主人公が、「ゲーテ」として19世紀のウィーンに転生(?)し、ベートーヴェンという「少女」に出逢う、杉井光の新作。同じ音楽を題材にした「さよならピアノソナタ」と比べると、ジュヴナイル的な雰囲気はそのままに、時間逆行・転生・TSといったネタが器用に散りばめられていて、エンタメ方向により力が入ってるなと感じました。キャラ造形は相変わらずの杉井テンプレという感じではあるんですが、ドラマとしての盛り上げどころや、最後の綺麗な幕引きはさすがの仕事と思うし、バトルものめいた大立ち回りや、言葉遊びや小ネタが随所にあって、最後まで飽きさせない作りになってるのはベテラン作家の面目躍如と思います。当然ながらシリーズ化を予定してるのかな。いずれナポレオン陣営とも絡んでいくような展開になるんだろうか。史実のナポレオンもゲーテの愛読者なんでしたっけ。
| 本 ★★★★ | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
合コンに行ったらとんでもないことが起こりました ★★★☆
 22歳童貞だったぼくは、ある合コンで「彼女」と出会う。「汐野希」と名乗った可憐な彼女は、初対面のぼくに積極的な好意をしめしてくれ、やがてぼくらは流れるままにキスをし、再会を誓い合う。だが、やがて夢見心地だったぼくに、ある事実が判明する。あの合コンに、「汐野希」という女性は来ていなかったのだ。その日以降、得体の知れない「彼女」に、ぼくの日常は少しずつ浸食されていく──。

 一見軽めなタイトルに反して、中身はとことんホラー小説。ゾンビや悪霊といった現実の埒外にある怖さも来るものがあるけど、こういう、ある意味「誰の身の上にでも起こりそうな」(*1)、日常を一歩踏み外したような怖さもまた、別のベクトルでゾクゾク来るものがありますよね。あまり長く感想書くとどうしてもネタバレになりそうなので短めに筆を置きますが、登場人物がかなり絞られた作品ながら、最後の(単なるストーカーものでは終わらない)どんでん返しには「うわあ…」と肝を冷やされました。ちょっと駆け足、説明不足な感も残りますけど、個人的には良質のホラー小説だと思います。面白かったな。

(*1)合コンで可愛い女の子に逆ナンされるというのもある意味ファンタジーかもしれせんが。
| 本 ★★★★ | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
パーフェクトフレンド ★★★☆
 友達って素晴らしい! そんなシンプルなテーマが真摯に描かれた良いお話でした。作者が作者なので、「もしかして裏があるんじゃ……」とつい疑ってしまいたくなりますけどw、たしかにこれはストレートな「友情」のお話だったなあ。友達というものをシステマチックにとらえる小さな天才少女と、そんな彼女とやがて「友達」になる、ある少女(たち)の物語。前半から中盤にかけての視点の軸となる理桜という女の子がすごく良いキャラで(さなかのボケっぷりも好きですが)、物語の魅力を大いに底上げしていたなと思います。ほんと格好良いなあ、この子は。
 中盤までのゆったりしたムードから一転、最後までどんでん返しを繰り返す構成は今回も健在。ただ、今回の大オチはデビュー作(アムリタ)読了がある意味前提となっているので、本書を読む前に、なるべくアムリタを読んでおくのが良いと思います。
| 本 ★★★★ | 21:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
電波女と青春男(8) ★★★☆
 2巻からこっち、どこか日常の延長のような雰囲気で続いてきたせいもあってか、「これで終わり?」というあっけなさと、それでいてどこかしっくり来る感じが同居しているような、不思議な読後感でした。本編に登場してきた自称も含む宇宙人たちは、けっきょく謎を残したまま。人間関係も大きな進展を見せず、登場人物たちに数奇な運命が降りかかるような壮大なドラマもない、終始「少し不思議な登場人物たちによる、青春と日常の物語」に徹していた作品だったと思います。キャラクター同士の生き生きとした掛け合いが楽しく、少しずつ見て取れたエリオの成長が微笑ましいお話でした。☆7つはシリーズを通してのの評価ということで。SF(すこし・ふしぎ)の方も早く崩さないと。
| 本 ★★★★ | 20:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
東京皇帝☆北条恋歌(8) ★★★☆
竹井 10日
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 680
(2011-03-31)

 なんだかすごい展開になってきたなあ…。まさかこういう形で冒頭のお決まりの序文(北条恋歌は東京皇帝である〜)に繋がってくるとは思わなかったので、ちょっと度肝を抜かれました。(そして、最後の引きでさらにそれがひっくり返ってるのがすごい)今回は急展開に次ぐ急展開に加えて、一斗の覚醒、東京帝国の成り立ち、怪蟲の誕生にまつわるエピソードと、重要なネタの大盤振る舞いなので、どう書いてもネタバレになりそうなので短くまとめますけど、こうなると恋歌は一斗のなんてことになりそうで、そのあたりも次回でどうひっくり返してくれるのかちょっと楽しみです。
| 本 ★★★★ | 20:04 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
神明解ろーどぐらす(5) ★★★☆
 ペースよく続いてきた神明解ろーどぐらすも、この5巻をもっていよいよ大団円。さすがに最後はちょっと駆け足気味だったというか、勢いで突っ走った感もあるし、細かい突っ込みどころもあるんですけど、それもまたよし、と思わせてくれるパワーをひしひしと感じさせてくれる最終巻でした。駄弁り系の下校ラノベとしてスタートしたこの物語が、4巻でとたんにサスペンス色が濃くなって、そしてまさに、今回の表紙の通りの、)完全無欠の大団円(ハーレムエンド)を迎えたのを読むにつけ、ラノベの自由闊達さに改めて思いを来します。
 全5冊、ほどよい尺で、主人公の十勝をはじめ登場キャラも魅力的で、ラブコメあり日常ありサスペンスあり、ラストまで楽しませてくれた良作だと思います。次回作にも大いに期待してしまうなあ。その前にギャルゴ!にも手を出しておかないと。
| 本 ★★★★ | 21:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
うちの魔女しりませんか? ★★★☆
 キャッチーなタイトルのせいか、読む前はいわゆるドタバタラブコメのようなベタな内容を想像していたのだけど、蓋を開けてみれば、少年と少女(?)の、ひと夏の出会いと別れをまっすぐに描いた、良質の青春小説。設定もシチュエーションも作者も違うけど、読み終わってふと思い出したのは「魔法少女を忘れない」だったなあ。あの作品は、「やがて来る別れ」を予感させる、そんな余韻を残したまま幕が引かれた作品でしたけど、この「うちの魔女〜」は二人が別れる、まさにその瞬間で物語が締めくくられているのが印象的でした。(別れ、が意味するものは上記の二作品では微妙に違うのですけれど)最後の一文がまた切ないなあ…。
 文庫1冊の分量の中で、過不足なく物語を収めていることも、個人的にはポイントが高いなあ。綺麗にまとまった良作だと思います。
| 本 ★★★★ | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
神様のメモ帳(6) ★★★☆
 今回は文庫1冊の中に長編1本、短編1本が収められているのだけど、どちらもそれぞれ、この作品らしい悲喜交々の人間模様が繊細なタッチで描かれた、400ページ弱という分量をさらっと読み切らせてくれる魅力あるエピソードだったと思います。ミンさんの婚約騒動を描いた長編も良いのだけど、個人的にはラストに収められた短編「ジゴロ先生最後の授業」が好きだなあ。短い中にすごく味わい深いシーン、フレーズが幾つもあって、やっぱり杉井光は妙手だなという思いを新たにさせてくれる掌編だったと思います。読み終わって、タイトルを眺めて、もう一度最後まで読んでみると、どこか飄逸としているような、それでいて少し切ないような、ほんとなんともいえない読後感がこみあがって来るんですよね。こういう、この作品独特の空気を、上手くアニメ化してくれれば言うことないんですけど、なかなか難しいだろうなあ…。
| 本 ★★★★ | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる ★★★☆
 ドラマ、というほど大げさなものもなく、ただただシンプルに、タイトル通り主人公を挟んで「彼女」と「幼なじみ」が色々アレするドタバタラブコメ。主人公と二人のヒロインの関係性の面白さ、テンポの良い掛け合い、溢れるジョジョネタ、タイトルの釣り針の大きさといい、気持ちいいくらい「狙ってる」ラノベらしいラブコメで、それが最後までピシリとブレないのは、いっそ好感が持てるなあ。レネシクルの作者がラブコメに注力した新作を出す、という時点で楽しみにしていたのだけど、期待通り、ほどよくヒネりを入れつつ、しっかりとラブコメの本道を歩んでくれているのは頭が下がります。一見ぶっ飛んでいるようで、根はちゃんといじらしく可愛い、というヒロインを描かせたらやっぱり裕時先生は妙手ですよね。(真涼さんが可愛くて僕はもう…ry)
 セールスポイントが分かりやすい(=キャッチー)な分、明らかにレネシクルより人気が出そうなので、その関係でレネシクルの刊行ペースが落ちそうなのだけが怖いw
| 本 ★★★★ | 18:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コップクラフト(3) ★★★☆
 この巻からは、旧ドラグネット・ミラージュのリメイクではなくて、完全新作になるんですね。裕福な家庭の子女が通う名門高校で、ひとりの少女が遺体で発見された。彼女は全裸で、薬物反応と集団暴行された形跡があった。彼女の死因と、ドラッグの流れを掴むべく、相棒ケイのバックアップのもと、異世界の少女ティラナは潜入捜査を開始する──「女子高生」として──というのが今回の事件の導入。
 相変わらず、古典的なハードボイルドの中に、ラノベ的なテイストがほどよく混ぜられている「さじ加減」が絶妙の一言。自分でも半ば自覚のないまま、ケイに惹かれていくティラナのさりげない描写が要所に見え隠れしていて、可愛らしいなと思います。(このあたり、あんまりベタなラブコメにならない程度に抑えられていて、そのあたりの配分もさすがと思います)その分、事件そのものはあまりにも救いがないというか、やりきれないものがあったなあ。蜘蛛のように絡まった人間関係それぞれに裏がありすぎて、単純な復讐劇に身を焦がしきれなかった「犯人」がまた切ない。(もちろん、根底にはスクールカーストに対する鬱屈や、幼児体験といったもろもろの事情もあったんだろうけど、情念の矛先のひとつが根っこから崩されたわけなので)黒幕の尻尾も結局掴みきれずにエピソードは結ばれているので、「彼」との因縁はこの先も続いていくことになるんでしょうね。
 後書きによると、次回はもう少し明るいエピソードになるみたいなので、続きが楽しみ。ほどよいスパンで続いてくれるシリーズになってくれると嬉しいなと思います。
| 本 ★★★★ | 21:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |